fairladyfairboy@yahoo.co.jp
昔の機械式カメラの修理屋さんってどこか時計屋さんと似たところがありました。
触るものがネジや歯車、ゼンマイ、そんなもののせいかもしれません。
でも、
デジカメを出すまでもなく、機械カメラが終了して電子を抱いたカメラ達の修理は、電気屋さんと似たようなものです。
テスターは言うに及ばず、色んなチェッカーで不具合の元凶を探し出してユニット単位で交換して修理を終えます。
ですからそんな電気(の修理)屋さんをエンジニアではなくチェンジニァだと嫌味っぽい言葉を聞かれた方もいらっしゃると思います。
基盤の中のこの部品が悪い!と部品単体まで特定するのではなく、その悪い部品を含むユニットごと交換する場合が多々あります。
理由は色々です。
最初から交換が簡単に出来ないような作りになってることもありますし、発生する金額と言う観点から考えると
施工担当者(技術者?)へ支払う時間単価や部品単価を考慮すると原因を突き詰めて交換や調整する従来の修理という手法より、あっさりユニット交換した方が発生する金額は少なくて済むし当然時間の節約をも含んでいる。という場合も多い訳です。
修理店というより修理会社という形態をとると当然そこに行き尽し、カメラもそれにマッチした構造に作られているということです。
使用するエンドユーザーもそれに慣れっこになってて、簡単に壊れたらメーカーへ尋ねて金額が想定内なら修理、高額なら捨てちゃう。
そして新型購入。
いいのかな、それで。
モノを大切にするっていう習慣さえも捨てちゃってませんか?
機械カメラは直せます! 知って下さい修理可能ですよ!声を掛けてください!
修理屋さんってあんがいあるんですよ!
メール下さい!治してって!
はっきり言って『シャッターが駄目なんでユニットで交換します。ユニット18,000円頂きます。
一般整備を1日頂きますが遅くても今週中にはお返しします・・・・』
そういう修理が簡単なんです。楽で日々の糧にもこまりません。儲かると思います。
でもお客さんはたまらないでしょ・・・ますます銀塩カメラが廃れて消えてしまう原因の一つになってしまうと思うんです。
壊れたり調子が悪くなっても安く直していつもでも使える。子供や孫にも譲ってあげれる・・・そんなカメラ文化が継承できる筈なんです。そんな為に微力ながら頑張ってるつもりなんですが。
預けたカメラは早く戻してもらいたいという気持ちは充分理解しています。
でもすみませんがしばらく待ってやって下さい。舞っていて下さい。
せっせとピンセットで1mmにも満たないビスを穴に添えて細い細いドライバーでしこしこ絞めたり緩めたりしながら丁寧に直しています。
そう思って直ったらどこに撮りに行こうとかあれを撮ろうとか思い描いてコーヒーでも飲んでおいてください。
その余裕こそが綺麗な写真を撮ることに必要なのです。(ウソです!)
でもLady&Boyは毎日せっせと頑張ってます。(ホントです!!)